ポジティブシンキング

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ある会合で特別講話として立花龍司氏が
「メジャーリーグに学ぶ 個を伸ばすポジティブコーチング」という題目で、
コーチングについて講演されたので、その内容を紹介する。
野球のコーチ歴20年というだけあって、終始野球の話が中心にコーチングが
語られたが、興味深いエピソードが多く、あっという間の90分だった。

※断片的なメモから起こしたので、まとまりがない文になっちゃった。

コーチ(coach)を英語辞書で引くと、指導員という普通の訳語よりも、
「馬車」をはじめとした乗り物関連の訳語が多くある。
馬車は、大切な人を安全に確実に目的地に送り届ける使命があることから、
今のコーチの意味に派生したらしい。
コーチする相手の能力、性格、育った環境は様々であるから、
それぞれに適応させたコーチをするのは非常に難しいという。

コーチングとは、相手のモチベーションを生み出すこと、つまり、
ヒトの心を動かすこと。
そのためには、ポジティブシンキングが重要という。

ポジティブに考えるためのトレーニングを3つ挙げた。

①メンタルトレーニング

「~してはいけない」=ネガティブシンキング
「~しよう」=ポジティブシンキング

例えば、数分目をつぶって(1)「野球のことを考えるな。(別のことを考えろ)」と
言われると、意外と野球以外のことだけを考えるのは難しい。
しかし、(2)「野球のことを考えるな。サッカーのことを考えろ」と言われると、
サッカーのことを考えることに集中でき、野球のことを考えないものだ。
スポーツの一流選手に(1)の質問をすると、必ず(2)のように別の対象を思い浮かべ、
「~してはいけない」から「~しよう」に考え方を変えているのだという。

②嫌いなことからやる

好きなこと→嫌いなこと の順にやるより、
嫌いなこと→好きなこと の順にやる方がモチベーションは持続するという。

プロ野球で成功している選手の練習メニューを見ると、
ほとんどが嫌いなことから好きなことの順番になっているという。

③達成可能な目標を設定する

大きな夢を持つ。しかし、いきなりかなえるのは無理なので、
夢を細分化して、ひとつひとつ小さな目標を設定・達成し、
ステップアップしていく。

しかし、ある程度ステップアップすると、慢心、自己満足、優越感などで、
自分より下を見て安心してそこで成長が止まるという落とし穴がある。
常に、自分より少し上のレベルと比較することも重要という。
例えば、近鉄時代の野茂は日本球界で4年連続最多勝を取った後も慢心せず、
メジャーリーグの大投手のビデオを肌身離さず持ち、それを見て
自分自身を奮い立たせていたという。

これ以降、話は日本のコーチングの変遷や日本人のメンタルに移る。

日本のコーチングの歴史は、
命令服従型→提案誘導型→質問提案型→質問提案+気づき気づかせ型
に進化してきたという。

現代の「質問提案+気づき気づかせ型」では、相手に自分で問題を
気づかせる「ミラーリングテクニック」というものがある。
相手が言うことをこちらの感情を補って言い返す。
それを繰り返す中で、「共感」が生まれ、次々に本音を言うようになり、
問題に気づきやすくなるという。
実際、立花氏はこのミラーリングテクニックで、過去に、
今活躍中のあるプロ野球投手(名前は伏せた)や、
今年PL学園で活躍した野手のコーチングに成功したそうだ。

日本人は非常にメンタルが弱いという。
元マリナーズの長谷川を例にメンタルトレーニングの重要性について述べた。
長谷川は、決して体格に恵まれていたわけではないが、
渡米後、筋力トレーニングに加え、同じくらいメンタルトレーニングを
行ったという。
通常の投手であれば、どんなにいいピッチングをしても、まわりがエラーしたり、
ラッキーヒットを打たれたりするとカッするものだが、
後年の長谷川はどんな場面でも、球場のセンターポールに掲げられた
アメリカ国旗を眺めたら常に冷静になれたという。
それは、どの球場にも必ずあるそのアメリカ国旗を見ながら、
試合前のストレッチを行い、これを2年間続けてようやく得たものだという。
ストレッチしているリラックス状態でセンターポールのアメリカ国旗を見る、
というカタチができあがっていたから、
どんなときでもセンターポールのアメリカ国旗を見ればリラックス状態になれた。
このことから、長谷川はメンタルは後天的にトレーニングで身につけるものだと
痛感したそうだ。

以上。

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