インサイド・アウトの処方箋

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現在、丸善の専務である土岐勝司さんの講演を聴いてきた。

延命型組織となっていた、C社の中部事業部を見事に
事業再生した経緯を描いた『インサイド・アウト』が面白かったので、
ぜひ聞いてみたかったのだ。

本日は、以下の2つについてお話があった。

①企業活性化の特効薬(基礎を固める)
②ヒトが中心の産業の成長原則(頂上を極める)

早速、中身を見ていくこととしよう。


企業の成長のステップは、以下の3つがある。

■基礎を固める(普遍)=①企業活性化の特効薬
1.ダメさ加減を共有する
2.基本行動を徹底する
3.明確なビジョンを示す
4.正しい戦略を立案する
5.戦略を個人まで落とし込む
6.戦略、情報を共有する
7.コミュニケーションを徹底する
8.人材投資を断行する

■差別化をする(多様)
1.リーダーを抜擢する
2.事業構造を再構築する
3.人事制度を見直す
4.成長投資を行う
5.協業戦略を構築する
6.新サービスへシフト

■頂上を極める(普遍)=②ヒトが中心の産業の成長原則
1.真のリーダーの存在(決してカリスマではない)
2.最初にヒトを選び、その後に目標を決める
3.厳しいまでの現状認識と成功への確信
4.単純な目標
5.規律の文化
6.新技術に振り回されない
7.ゆっくりとひたすら歩む
8.徹底した顧客志向とサービスマインド
9.累積産業であることの自覚
10.プラス志向の実力主義と人材教育、公正な目標設定と評価

※「頂上を極める」については、1~8がビジョナリーカンパニー2からの引用、
※8~10は、それをともに土岐さん独自の分析結果

この中でも、特に強く説明されていたところを抜粋する。

2.基本行動を徹底する

土岐さんは、ことあるごとに「基本なき組織に応用編はない」と言う。

ダメな会社の共通行動パターンとして、
・オフィスが汚く、暗い
・社員間で挨拶をしない
・電話の対応、接客等が悪い
・始業時間ぎりぎりに社員が出社する
が挙げられる。
これを直さずして、勝ち組に脱皮した企業はないが、
実はカイゼンは大変難しく、優秀なリーダによるトップダウンでしかなしえない、
としている。

机の整理整頓か、、、聞く耳イタイところだ。。

3.明確なビジョンを示す 4.正しい戦略を立案する

土岐さんが入社してから、丸善では、
全社員が戦略のサマリ版をノートにはりつけ、
毎日確認できるようにしたのこと。
正しい戦略を立案した後は、
徹底的に社員がそれを共有する必要があるということだ。

6.戦略・情報を共有する 7.コミュニケーションを徹底する

ポイント1:ITの徹底活用
 土岐さんは、Outlookによるスケジュールの徹底公開と共有を説く。
 丸善は、全社サイボウズだったのをすぐにOutlookに変えさせたそうだ。
 使いやすくて皆がちゃんと利用して共有できればどんなツールでもいいのだろうが、
 手軽さと効果の絶大さをメリットと見ているのだろう。
 また、『インサイドアウト』のタイトルの語源となった
 社内Webによる毎日の情報発信も重要と考える。
 土岐さんのすべては、この(今で言う)社内ブログにある。

ポイント2:血の通った Face To Face コミュニケーション
 合宿、戦略レビュー、事業計画発表会、オンサイト&オフサイト(飲み)ミーティング...。
 儀式的な事業計画発表でもダメ。
 その点が「血の通った」と表現している所以。

ポイント3:さらにIT活用でのフィードバック
 Face To Faceで起こったことをITで発信して刷り込む。
 まさに『インサイドアウト』の社内ブログがその役割を果たしたわけだ。

これらの基本は、できてそうで意外にできていないところも多いのではないだろうか。
土岐さん曰く、「当たり前のことをどこまで徹底的に愚直にやれるか」。

土岐さんが語りたいことは、書籍『インサイドアウト』にすべてある。
ぜひ、一読をオススメする。
多分、このままじゃいかん、と思う一節に出会えるはずだ。

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